株式会社VisionaryX 代表の畠山駿一です。VisionaryXは、経営者向けのリトリートや、生産者とサポーターをつなぐ「未来五穀テーブル」など、農業に関わる事業に力を入れています。営業コーチングや若者の共同体も運営する会社が、なぜ農業なのか。今回はその理由を書きます。
先祖から受け取った、命のバトン
私の先祖は、400年以上前から農家として、日本人の命を支えてきました。その流れの中に自分がいると思うと、食と農を守ることは、私にとって他人事ではありません。
先祖が何のために命を燃やし、今日まで日本という国を守ってきたのか。その想いに応えたい。そして、受け取った命のバトンを、次の世代や未来の子どもたちへつないでいきたい。これが、私が農業に向き合ういちばん根っこにある想いです。
命の元をつくる産業が、暮らしからもっとも遠い
農業は、私たちの命の元をつくる、もっとも重要な産業です。それなのに、いまの日本では、人々の暮らしからもっとも遠いところにあると感じています。
日本の食料自給率は、カロリーベースで38%です(農林水産省、令和6年度)。食べているものの多くを、海外に頼っているということです。そして、農家さんの所得、後継者、消費者と生産者の分断、価格競争、農薬や環境の問題。どれも、一言で片づけられるほど単純ではありません。
ただ、私たちがいちばん問題だと思っているのは、「農業は大変らしい」「どうにかしないといけない」と思いながらも、多くの人にとって農業との距離が遠く、関わるきっかけがないことです。
農業を、もっと身近に、気軽に、楽しく。
これが、私たちの農業への向き合い方です。
農は、文化でもある
私たちは、農業を「産業」としてだけでなく、「文化」としても捉えています。田んぼや里山には、その土地の暮らしの歴史や、生き物たちとの共生、人と人とのつながりが積み重なっています。
この地域には、100年後にも残したいものがあるか。その100年後を、いまの自分たちの消費や選択がつくっている。地方を元気にすることは、単に経済を活性化させることではなく、その土地にしかない食・文化・農業・人の関係を未来へ残すことだと考えています。
農業という産業の再興と、農という文化の継承によって、人や企業、地域社会とのつながりを取り戻す。それが、私たちのミッション「世界に循環を取り戻す」の大切な一部です。
だから、「体験」から始める
距離が遠いなら、まず近づくきっかけをつくる。私たちが「体験」を大切にしているのは、そのためです。
経営者向けリトリート
新潟県妙高市の里山で過ごす、一泊二日の農的な体験プログラムです。地球環境や自然環境、暮らしの歴史、生態系の魅力にふれながら、経営や組織の在り方、会社の存在意義を見つめ直すきっかけをご提供します。
未来五穀テーブル
生産者とサポーターを「体験」によってつなぐプラットフォームです。こだわりを持って農に向き合う農家さんと、日本の食の未来を守りたい経営者・飲食店・応援者が、農業体験やイベントを通じて出会い、関係を育てていきます。
一度でも田んぼに入り、農家さんの話を聞き、自分で関わったお米を食べる。その体験があるだけで、食卓の見え方が変わります。そうした人が一人、また一人と増えていくことが、農業の未来を支える力になると信じています。
一緒に、巡らせる側へ
社会は、一社の1000歩では変わりません。しかし、1000社の一歩では変わります。農業の課題も、一つの会社や一人の農家さんだけで解決できるものではありません。
農家さん、経営者、飲食店、そして食べる人。それぞれが少しずつ農業に関わり、巡りの一部になる。VisionaryXは、そのきっかけをつくる会社でありたいと思っています。
リトリートや未来五穀テーブルに興味を持っていただけたら、ぜひお問い合わせください。一緒に、そんな社会を創りませんか?
出典:農林水産省「令和6年度 食料自給率・食料自給力指標について」(カロリーベース食料自給率)